オーストラリアは、6万年以上の歴史と現代的文化の混ざり合う‘古くて新しい国’です。古代と最先端の芸術の融合こそが、今日のオーストラリアを、ダイナミックで革新的な社会へと作り上げました。
オーストラリア大使館の広報文化部は、活気にあふれ、多岐にわたるオーストラリアの芸術文化を日本で紹介するため、様々な文化プログラムを展開しています。
さらに、オーストラリアのアート界に日本でのより多くの機会を提供し、また日豪の文化的交流を促進すべく、両国の政府と協力しています。その主な活動は以下の通りです。
・オーストラリアと日本の主要な文化関連機関や芸術の専門家との、ネットワークの構築と維持に努める。
・二国間の文化的活動の基盤を提供し、二国間政府の協力関係をより強固なものにする。
・大使館のウェブページやSNS、その他の広報外交のツールを使って、日本におけるオーストラリアのアート・文化プロジェクトに関する情報を提供する。
新潟県十日町市に設置された「オーストラリア・ハウス」では、オーストラリアの情報発信基地・日豪交流の拠点として様々な芸術プログラムが実施されています。「オーストラリア・ハウス」の詳細はこちら。
オーストラリアの芸術やライフスタイルを紹介するキャンペーン「オーストラリアnow」は2018年に8か月にわたって開催されました。4月にヨータ・ヨータ部族出身のソプラノ歌手、デボラ・チータム氏とサラ・オレインさんの歌声で開幕してから、約220に上る個別のイベントが28都道府県で開催され、参加者は42万人を超えました。
「オーストラリアnow」の総集編の動画はこちらです。
オーストラリアの芸術・文化
オーストラリアの芸術文化は、豊かでダイナミックであり、日本のアートシーンでますます存在感を高めつつあります。オーストラリアのアート界は、革新とアーティストたちの才能やエネルギーにより世界的な評価を得ています。
オーストラリアの芸術文化紹介ページでは、過去に成功を収めたプロジェクト例や主なオーストラリア関連のイベントなどを取り上げています。オーストラリアの芸術や文化に興味をお持ちの日本の方は、以下の項目をご覧下さい。
・アボリジナル・アートと先住民文化
・ビジュアル・アート
・メディア・アートとバイオ・アート
・舞台芸術
・映画
・音楽
・文学
アボリジナル・アートと先住民文化
オーストラリアの先住民アボリジナル・ピープルは、現在も続く、世界最古の文化の一つを今に受け継いでいます。考古学的に、オーストラリアには6万年以上も前から人が住み続けていると言われています。またトレス海峡諸島民は、何千年も前に、オーストラリア北部クイーンズランド州の最先端とパプアニューギニアのあいだにある島々に、初めて定住したメラネシア系の先住民です。
オーストラリアの先住民文化は多岐にわたり、オーストラリアの国としてのアイデンティティやアートシーンに大きな影響を与えています。
日本で近年行われたオーストラリアの先住民の芸術・文化の紹介はこちら
毎年7月には、NAIDOC(ナイドック)ウィークといって、オーストラリア全土でアボリジナル・ピープルとトレス海峡諸島民の歴史や文化、功績を称える週が国家的イベントとして開催されます。2017年には、オーストラリア大使館で、ディジュリドゥの展覧会をご紹介するイベントも開催しました。
ビジュアル・アート
現代オーストラリアのビジュアル・アートは多様で、オーストラリア人アーティストは国際的な芸術祭に、数多く参加しています。
日本で近年行われたオーストラリアのビジュアル・アートの紹介はこちら
メディア・アートとバイオ・アート
オーストラリアは、パトリシア・ピッチニーニ、SymbioticA、ジェフリー・ショ−、トロイ・イノセント、ステラークなど、メディア・アート分野で、多くの一流アーティ ストを生んでいます。
近年日本に紹介されたオーストラリアのメディアアートはこちら
舞台芸術
オーストラリアの舞台芸術は活気に満ちています。
コンテンポラリー・ダンスでは、Bangarra Dance Theatre、Sydney Dance Company、Australian Dance Theatre、Chunky Move などが、その身体能力、そしてオーストラリア独自のスタイルと多様性が国際的にも高く評価されています。また政府の支援もあって、様々な規模のカンパニーが活動し海外ツアーも行っています。
更に、演劇も大変さかんです。オーストラリアの重要な舞台関係者養成機関、National Institute of Dramatic Art (NIDA) はケイト・ブラ ンシェットやヒューゴ・ウィービングなど国際的なスターを始め、50年以上にわたって、訓練を積んだ才能ある俳優や演出家、デザイナー、舞台監督、道具・技術担当者を輩出してきました。
こうして国際的には、広く知られ、愛されているオーストラリア演劇を日本の演劇ファンの皆様にも知って頂きたいと、オーストラリア大使館では、日本語訳されているオーストラリア演劇リストを作成しました。既に 多くの作品が日本語に翻訳され上演されています。
また、日本で近年行われたオーストラリアの舞台芸術公演はこちら
映画
スクリーン・オーストラリアの支援もあり、オーストラリアの映画業界は海外で成功を収めるまでに発展しました。ケイト・ブランシェット、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、ガイ・ピアース、ジェフリー・ラッシュ、 ナオミ・ワッツといった俳優陣が世界で活躍しています。オーストラリアは、日本でも「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」の出品作品の常連でもあります。また、オーストラリアの短編映画の祭典、トロップフェスト・イン・ジャパンやFlickerfest 特別協力オーストラリアン・ショートフィルム・シアター in Roppongiが日本で開催されたり、オーストラリア映画もしばしば公開、配信されています。
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音楽
クラシックから現代音楽、キッズのエンターテイメントにいたるまで、幅広いジャンルにわたり、オーストラリアのミュージック・シーンは活気に満ち溢れています。
世界的成功を収めたオーストラリアのミュージシャンには、AC/DC、ゴティエ、ニック・ケイヴ、INXS、カイリー・ミノーグ、キース・アーバンなどが挙げられます。またフジロックや東京ジャズにもオーストラリアのミュージシャンが定期的に招聘されています。
近年、日本に紹介されたオーストラリアのミュージシャンについてはこちら
文学
オーストラリア文学は、時代と社会の流れと共に変化を遂げてきました。オーストラリア入植時に移植されたイギリス文学はオーストラリアが国として独立するなか、オーストラリアならではの背景を描写するようになりました。1973年には、オーストラリア人初のノーベル文学賞をパトリック・ホワイトが受賞し、世界的な評価を受けました。1970年代の多文化主義政策の導入を経て、移民文学・先住民文学と幅広く、オーストラリアの多民族社会を表わす、英米文学とは異なるオーストラリア独自の文学として確立してきました。
2012年からは、豪日交流基金助成の下、「オーストラリア現代文学傑作選」にて、日本ではまだ紹介されていない国際的評価の高いオーストラリア文学作品を紹介しています。
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